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スパイスの基本について学ぶ

スパイスとは

料理の腕前をより高めたいというふうに考えているなら、ぜひマスターしてもらいたいのがスパイスです。
「スパイスを加える」という慣用句があるように、料理においてほんの少しだけでもスパイスを加えることで、料理の質が一気に引き締まり本格的な味に変わります。

しかしスパイスというのは何でもかんでも入れれば良いわけではありません。
料理の種類やタイミング、配分により、全く食べられないようなまずい仕上がりになってしまうこともあるので注意が必要です。
スパイスを使いこなせるようになることで料理の腕前が上級に達すると言ってもよく、ただの家庭の料理上手からプロの味にランクアップするための一歩となるでしょう。

代表的なスパイスとしては、ターメリック、シナモン、クローブ、コリアンダー、クミン、ローリエといったようなものがあります。
また、日本では薬味や食材として使われている玉ねぎやにんにく、レッドペッパー(赤唐辛子)、生姜といったものも広義にはスパイスの一種として使用されるものです。

スパイスはもともとインドの古典医学であるアーユルベーダで使用されてきたものであり、配合をすることにより体内の疾患や不調を解消することができると伝えられてきました。
深く学ぶと、人の体質により適したスパイスや配合方法があるということもわかってきますが、最初のうちはまずどんな料理にどんなスパイスが合うか、という単純なことから勉強をしてみるのがよいでしょう。

スパイスの使い方・コツ

スパイスが他の調味料と異なるのは、スパイスそのものには味がないということでしょう。
ターメリックなどがわかりやすいですが、味そのものよりも色味や香りをつけるために使用されることがほとんどです。

スパイスの役割は大きく「香り」「色」「辛味」の3つをつけるために使うことなので、香りと辛味が重要になるカレーライスなどでは特に調理人の配合の腕前が問われます。
プロのカレー職人になると50種類以上のスパイスを独自の配合で作り出すと言われていますが、家庭でそこまでする人は滅多にいないでしょう。

まずスパイス初心者におすすめなのが、単品のスパイスから料理に使ってみるという方法です。

初心者向けのスパイス

初心者に使いやすいスパイスとしてはターメリックが挙げられます。
ターメリックは黄色い粉として販売されていますので、ごはんに入れて炊き上げるだけで美しい黄色のターメリックライスになるでしょう。

ターメリックと相性がよいスパイスとして、ガラムマサラもおすすめです。
ガラムマサラはインドで最も多く使われているスパイスと言われており、はじめから複数の素材が混合されていることから、安定した味付けにすることができます。

肉料理をするときに香り付けをするローズマリーや、パスタの仕上げにちぎって乗せるバジルといったものもよく見かけるスパイスです。