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サードプレイスを考える

サードプレイスとは

現代的なライフスタイルの充足方法として勧められているのが「サードプレイス」です。

サードプレイスとは、もともとはアメリカの都市社会学者のレイ・オルデンバーグが自身の著書で提唱をした言葉です。
自宅・職場(または学校)とは別に、もう一つ自分の居場所となるところを作るという意味になっています。
つまり自分にとっての三番目の場所ということで「サードプレイス」と言われているわけです。

実際に40代以降の女性でサードプレイスを持っていると答えている人は約1/4にものぼっており、家庭や職場では安らぐことができない気持ちを安定させるために使っていることがわかります。

サードプレイスの具体的な場所としては、映画館や美術館のような趣味の場所の他、ネットカフェや漫画喫茶など一人になれる場所、またく趣味などによって集まるサークルといったものがあります。
どういった形にするかは本人の好みや生活の時間帯にもよりますが、大切なことは家庭や職場といった既存の人間関係から一時的に離れて、自分自身のために時間を使えるようにするということです。

サードプレイスのメリットと効果

最初にアメリカでサードプレイスという言葉が登場したのは1989年のことなので、既に言葉が誕生してから30年近くが経過していることになります。
にも関わらず、ここ最近になって急激に日本で注目されるようになってきた理由は、社会情勢が変化したことにより、日常生活におけるストレスを過剰に感じられるようになったからです。

本来職場で緊張感を持って仕事をする人にとっては、家庭は自分の気持を安らがせる場所でした。

しかし家庭が女性にとって安心できる場所というわけではなく、夫や子供との関係、また親戚や近所の付き合いがさらに過剰なストレスになってしまうということがあります。
特に現在の40~50代の女性にとっては「○○ちゃんのママ」と「○○さんの奥さん」といった呼ばれ方をすることも多く、自分が自分でいられる場面が少なくなっていたりします。
そこでサードプレイスを持つことにより、自分にとってどういった時にストレスが解消できるかや、自分自身どういう人間なのかということを考え直せるようになるというメリットがあるのです。

サードプレイスで自分の好きなことを自分のありのままの気持ちで行うことにより、家庭や職場であるべき役割を演じることもまたできるようになります。
いわば気持ちの息抜き場所と言えるものなので、ぜひ毎日の生活に閉塞感を感じているのであれば、自分にとって居心地の良いサードプレイスを探してみてもらいたいです。

サードプレイスを持つことで新しい発想を生み出すきっかけにもなるので、仕事にも良い影響を与えてくれます。